So-net無料ブログ作成

生きてることが辛いなら。電通過労死によせて。 [文学中年的、考えすぎ的、]

今回の電通の事件、亡くなられた方のことは直接は知らないのだけれど、思った以上にひどくショックで、ずっと考えている。それは今も電通と仕事を続けていて、若い電通社員に厳しいことを言うことも多くて、(電通の管理職の皆さんはパワハラについて厳しく会社から言われているから、若手社員にすごく気をつかっていて、厳しい指導もできなくなっている。その分、私のような、OBで社外のフリーランスの人間が、若手に厳しいことを言う役回りになったりしている。)セクハラおやじではないつもりだけれど、面倒くさいパワハラオヤジだとは思われている自覚はある。その一方で、電通を辞めた時の、28年前の自分、25歳のときの自分は、電通の過酷な働き方に耐えられなくて辞めたわけだし。(いろいろな実績を残してから、優秀だから独立した多くの同期の人たちとは全く違って、僕は何の実績もなくて、単につらい仕事から逃げ出すためだけに、電通を辞めた。)「辞めます」と上司に伝えてから、本当に退職するまで3か月かかって、(その上司には、何の実績も実力もないお前が辞めても、仕事なんてないぞ、と言われた。)その間、仕事もないまま、ぽつんと机に座っていた。周囲の人の視線が「電通人としては自殺した人」なのに「幽霊のように職場をうろついている人」として僕のことを見ているなあ。そう感じながら過ごした3か月、不思議な感覚だった。辞めると言い出すまでは、朝、起きられず、独身寮で皆が出勤する足音を聞きながら、どうしても部屋から出られなかったり、首と肩が痛くて左手の握力がほとんどなくなったり、毎日じんましんが出たりしていのだけれど。辞めると言ってしまってからは、なんだかフワフワと楽ちんな気持ちになった。
本当に疲れてつらくなると、「今日は休みますと会社に連絡する」とか「病院に行く」勇気も気力もなくなるものだけれど。「死ぬ」よりは「会社やめる」方がいいよ。と若い人には伝えたい。
この森山直太朗の歌「生きてることがつらいなら、いっそ小さく死ねばいい」という歌詞が、発表当時、自殺の薦めか、といって大批判を喰ったのだけれど、「小さく死ぬ」というのは、社会的に死ぬこととしての「会社辞める」とか、いじめならば「転校しちゃう」とかいうことだと僕は思っている。歌の歌詞を最後まで聞けば、そういうことだと思う。本当に死んじゃわないで、小さく死ぬ。せっかく入った電通をすぐ辞めちゃうって言えば、親も恋人も悲しむかもしれないけれど、3日もすれば元通り。そうやってとにかく生き続けていれば、その先楽しいことも絶対あるよ。
先にシェアしたいろいろな投稿でも、電通の、というか広告代理店の仕事の仕方はそう簡単には変わらないと思うから、(クライアントがいて、締切があって、正解が無くて、勝ち負けがあれば、期限ぎりぎりまで時間の限り頑張るしかない。)。電通を「ブラック企業だ」と批判しても、すぐには働き方は変わらないと思うから。合わないときは、本当に死んじゃだめだよ。「本当に死ぬ」んじゃなくて「小さく死ぬ」のがいいと思います。
nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 3

高島文男

突然すいません。原さんが入社の時にかかわった高島です。電通過労死のことをいろいろ読んでいたらここにたどり着きました。
すぐにあの原さんだと気づき、記憶はかすかであるにもかかわらず「変わっていないな」と思い、なぜか「よかった」と安心しました。
こっそりメールをしたかったところですが、この場を借ります。
by 高島文男 (2016-10-13 11:22) 

うぉたぷらねっと

高島様
入社の際はお世話になったにも関わらず、勝手にすぐ辞めてしまい、ご挨拶もせず、28年も立ってしまいました。辞めた後、東京の電通とお仕事をすることとなり、今に至るまで週に四日は電通内の方々に出入りしております。最新ブログに辞めた時の顛末はより詳しく書きました。電通の社員として働き続けるほどタフでなかった、ということに尽きるかと思います。が、フリーになった後もずっと、年間20本程度は競合プレゼンテーションにおいて電通チームの戦略プランナーとしてプレゼンし続けています。こんな機会に、このような場所で、当時のお詫びと、その後のご報告をする非礼、ご容赦ください。
by うぉたぷらねっと (2016-10-14 18:55) 

高島文男

さっそく返信していただきありがとうございます。改めて理由もなくほっとしました。
逃げ出す必要もない職場で逃げ出さなくてもすむ程度にしか働かず、漫然と定年を迎えた身としては、その後のことも含めてやはり原さんの勇気に敬意を表します。
原夫妻、原一家が今後どうなっていくのか、きっとまだいろんなことがあるのでしょうが、ご健闘(ほかによい言葉か浮かびません)を心から祈ります。
by 高島文男 (2016-10-15 08:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。